- 社内転職ってなに?
- 転職とは違うの?
- 人事異動との違いは?
- メリットは?
- デメリットはある?
- どうやってするの?
あなたは「社内転職」って言葉を聞いたことありますか?
この記事では社内転職の意味、その目的やメリット・デメリット、そして社内転職の方法をご紹介します。
この記事を読むと分かること
- 社内転職とは
- 社内転職の目的
- 社内転職のデメリット
- 社内転職のメリット
- 社内転職する方法
社内転職とは=異動願い・異動希望
社内転職とは、上司や会社に対して自ら異動を願い出たり希望を出すこと。つまりは異動願いや異動希望ですね。
通常の転職や退職するのではなく、今いる会社内で部署や職種を変更してもらえるよう希望を出すなど自らの意思で活動することです。
人事異動も部署や職種、勤務地などが現状と変わりますが、
- 人事異動→会社から通達される
- 社内転職→自らの意思・希望で行動する
といったニュアンスが含まれます。
社内転職(異動)の目的
社内転職の目的は主に現在働いている環境の変化・改善です。
あなたが社内転職(異動)したい理由はなんでしょうか?
社内転職(異動)したいネガティブな理由
- 人間関係の悩み
- 残業時間の不満上司や先輩のパワハラ
- 家庭事情や自身の体調不良
などなど
仕事に悩みや不満はつきものです。が、社内転職によって解消できることもあります。
あなたの悩みは社内転職で改善できるものなのか考えてみましょう。
社内転職(異動)したいポジティブな理由
一方、ポジティブな目的も社内転職によって達成できる可能性があります。
- 会社へもっと貢献したい
- もっとキャリアを磨きたい
目的は人によってさまざまですが、転職しなくても社内転職(異動)で改善・成長できる可能性があることを知っておきましょう。
社内転職(異動)のデメリット
転職までしなくても仕事の環境が改善できる社内転職(異動)ですが、やはりデメリットもあります。
- 現部署(の上司)との関係性悪化
- 社内転職する意味がない場合がある
- 以前の部署との関係
- 待遇面が減る場合も
- 悩みや不満が改善されない可能性
- 失敗した上に評価が下がる可能性
ひとつずつ解説します。
現部署(の上司)との関係性悪化
社内転職(異動)を打診することで、相談した現在の直属の上司や現在在籍している部署の同僚や先輩・後輩との関係が悪くなる可能性があります。
なぜかって?
自分からしたら前向きな理由であったとしても、伝わり方によっては「裏切り」と捉えられることもあるから。
そんなことにならないように、社内転職を打診する際は事前準備や伝える相手を見極めましょう。
社内転職する意味がない場合がある
- 会社自体に不信感や不安がある
- 社風が肌に合わない
こんな場合は今の会社内で部署や職種、勤務地が変わっても根本的に解決はしません。
会社全体に対する不満や問題の場合は「転職・退職」する方が解決する可能性が高いです。
自分の悩みや不満をしっかり考えて、社内転職で解消されるのかどうか事前に考えましょう。
とはいえ、どうせ転職・退職する覚悟なら、
少しでも今より環境が変化する・悩みが軽減するのであれば、ひとまず社内転職に動いてみるのもひとつの方法です。
以前の部署との関係
社内転職(異動)の希望理由が変な伝わり方をすれば、異動前の部署との関係が悪くなる可能性があります。
前述したとおり「裏切り」みたいに思われちゃう可能性があるということです。
会社の規模や部署によってはあまり関わらない可能性はありますが、やはり同じ会社。
希望通り社内転職(異動)が成功した場合でも、多少のやりにくさが残る結果になることもあるでしょう。
そうならないよう、希望の理由や伝え方には注意して進める必要があります。
待遇面が減る場合も
給与や役職などの待遇面は変わらない、もしくは微減する可能性があります。
例えば…
勤務地の変更が伴う異動の場合は、都市部と地方部で定めている給与が異なる可能性があります。
現状でなにか役職があるなら、新しい部署では役職が解かれる(降格の)可能性もあり得ます。
- 給与が減ってでも環境を変えたい
- 降格しても仕事内容を変えたい
自分の優先すべきことは何なのかしっかり考えておかないと後悔することになります。
悩みや不満が改善されない可能性
無事に社内転職(異動)が成功したとしても、状況が変わらないもしくは悪くなる可能性もあります。
例えば、
- 人間関係が理由で社内転職→異動先での人間関係の方が悪かった…
- 上司が苦手で社内転職→異動先の上司の方がきつかった…
- 残業時間が多すぎて社内転職→異動先の部署のほうが忙しかった…
「思てたんと違った」ってことが起こりうるってことですね。
普段から他部署の環境などを気にして調べたり希望する部署内で話せる人をつくっておき関係づくりをしておきましょう。
この関係づくりは、社内転職を行動に移す(異動希望・異動願いを出す)際の根回しにも役に立ちます。
失敗した上に評価が下がる可能性
会社から辞令が出るわけではなく、自らの希望で動くわけですから当然受け入れられない場合もあります。
社内転職が失敗するってことですね。
それ自体もデメリットと言えますが、失敗したあげくさらに評価が下がることもあり得るので事前の準備と希望の伝え方は慎重に行いましょう。
社内転職(異動)のメリット
では反対にメリットを解説します。
- 退職せずに仕事環境を変えられる
- 未経験職種でもOK
- ある程度人間関係ができている
- 待遇面があまり変わらない
- やる気が評価される
- キャリアアップになる
こちらもひとつづつ解説していきます。
退職せずに仕事環境を変えられる
これが社内転職の主な目的であり最大のメリットですね。
しっかり新部署や新勤務地の下調べをしておけば、現在の仕事に対する不満が転職することなく解消される可能性が高いです。
通常の転職と違って同じ会社内なのでしっかり下調べすることができるんできブラック企業(ブラック部署)を引き当てる確率を減らすことができます。
危険な橋を渡らずに環境を変えられる可能性を秘めているのです!
未経験職種でもOK
転職の場合、未経験の職種だと書類すら通らないことが多いです。特に30代過ぎると…。
その点、社内転職(異動)だと未経験の職種でも受け入れてくれる可能性が高いです。
会社のこと分かってるし、他部署の経験があるからこそ活かせる部分も多いからですね。
希望する理由次第なところもあるので、異動希望の理由はしっかり考えておきましょう。
ある程度人間関係ができている
転職と違い同じ会社内での異動なので違う部署であっても上司や同僚、先輩、後輩など顔見知りなことも多いですよね。
イチから人間関係を構築していくよりもずっとやりやすいです。
併せて、異動希望を出す準備段階で根回しする際にも役立ちますので、他部署であっても日頃からの関係づくりを積極的にしていきましょう。
この日頃からの関係づくりが社内転職(異動)の希望を考える際や、実際異動した後もチカラになってくれるんです。
待遇面があまり変わらない
デメリットでも紹介した待遇面ですが、実は
あまり変わらない/変わったとしても微減
ってかなりのメリットなんです。
考えてみてください。
普通転職する場合って、よっぽどすごいスカウトや引き抜きじゃない限りそうそう収入アップなんてしないです。
転職の場合少なからず収入って普通減るんですよ。それを受け入れられないから転職に躊躇するわけで。
それが社内転職の場合は、
- 現状据え置き!
- あったとしても微減!
こんな待遇で仕事環境が変えられるって素晴らしいですよね。
それなりに長く勤めてれば勤めてるほど今まで培ったものを無駄にはしたくないはずです。
やる気が評価される
社内転職を希望する上で説明する「理由」次第ではありますが、希望する部署から喜ばれますし評価されやすいです。
もちろん相談したのが旧部署の上司だとしたら、その上司からもそして会社からも評価に値しますので、社内転職(異動)の理由はしっかり考えて望みましょう。
キャリアアップになる
毎日同じことの繰り返しよりは、他部署での経験がキャリアアップに繋がります。
もちろん通常の転職でもキャリアアップには繋がりますが、イチからのスタートになるので年齢次第では不利な状況も。
キャリアアップ自体が社内転職(異動)の理由にもなるし、実際、異動したからこそ得られる新しい経験も積むことができます。
社内転職する方法
社内転職とは異動願いや異動希望を出すなど、自らの意思で動くことでしたね。
上司または人事に相談したり異動願いをメールしたりなど、まずは自分の意思を伝えることで道が開かれます。
会社によっては社内公募などもありますので、チャンスを逃さないよう情報をいち早くチェックしておきましょう。
また、上記の「社内転職の目的」で例に出したポジティブ理由とネガティブ理由。
社内転職(異動)の希望を出す際に必ずしも本音をぶつける必要はありません。
というか本当のことは言わないほうがいい場合があります。
要は
本音と建前の使い分け
ですね。
上司や会社に社内転職=異動希望・異動願いを相談する上で考えておきたいポイントと注意点はこちらの記事に書きました!
まとめ 社内転職とは異動のメリットを考え自らの意思で行動すること
社内転職ってつまりは
- 現状の仕事の不満を解消するため
- 自らの意思で異動するために行動する
ってことです。
デメリットももちろんありますが、転職では解消しきれない社内ならではのメリットがかなり魅力的です。
会社を辞めるという危ない橋を渡ることなく仕事の不満が解消できる
転職・退職を考える前になにが不満なのか見つめ直し、社内で解消できないか今一度考えてみましょう。
実はこんな身近に働きやすい環境ってあるのかもしれませんね。